健康はこの場所から

2023年04月08日

昨日はお母さんの車で送ってもらって地元の診療所へ。雨に煙って肌寒い中でも患者は多く、診察まで結構待たされた。
今回はHbA1cが5.3に下がり、正常値をキープ。絶対太ったと思ったが体重の増減もなし。採尿でも特に異常は認められなかった。
つまり今月も健康。本当は誰よりも重症のはずなのに。

僕は現在、この診療所。正式には村の診療所を譲り受けた先生の個人病院が僕のかかりつけだ。
市街の外れにある市営住宅からわざわざ通う。今はお母さんの車が頼りだから面倒だが、それでも。
15年前の糖尿病の初診は、市内の一般病院だった。インスリン治療を途中で継続できなくなり、かなり糖尿病が重症化したところで先生に診てもらうようになった。
治療に空白のできたことが災いして、僕はこの診療所から緊急搬送された。市内の一般病院にて足を切断。富山県の病院で硝子体手術。全体で4ヶ月半の入院を終えてまたこの場所に戻ってきた。
おかえりなさい、と声をかけられたのがとても嬉しかった。

再開された糖尿病の治療では、入院時の単位数がそのまま採用された。貸し出された血糖測定機器のメーカーが別のところになっていた。変更点はそのくらいで、先生もスタッフも診療所の雰囲気は何も変わらなかった。
ここでの治療が長続きしているのは、患者に余計な負担をさせないためだと僕は自己分析している。
一般の医療機関では標準である一日4回の血糖測定は一日1回。検査では当たり前の空腹時血糖は朝食を抜く必要があるが、ここでは朝食を食べて普通に来て下さい、と言われる。
その二つが主に継続の支障になったものだけに、これはありがたい。他にも総合医として内科だけでなく、外科や皮膚科にも対応してもらえて、そういうところに何度も助けられた。
しかも先生は、診療所を閉じた午後から地域を巡回して訪問診療を精力的に行っている。ほぼボランティアで。他薦によってテレビ取材が何度も入るような、凄い活動。それでいて驕ることのない気さくな人柄で、技術も確か。
こういう人だから糖尿病の治療においても負担軽減を考えることができたのだろう。誰もがかかる病。その治療のために苦行を強いるバカバカしさに気づき、改善したのは慧眼と言う他ない。
僕がこの診療所を選ぶのは地元だからではなく、先生の慧眼と人柄を慕うからだ。僕にとって理想の治療環境があればこそ、今の完璧な健康が実現できる。
地元民の命と健康を支えるこの場所が少しでも長く続いてくれるのを祈る。
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