すっ転んだ
今朝。出勤のために近所のスーパーへ向かっていたら、路面の凍っている場所があった。
気づかずに一歩足を進めたらつるり。これは危ないと思って次の足は慎重に踏み出したはずなのに。
すってんころりん。
両足を前方へ持っていかれて、豪快に後ろへ倒れてしまった。最初に尻もちをつき、勢いのまま背中を路面に打ちつけた。
派手な転び方の割に痛みは少なく、すぐに立ち上がって背中側に付着した雪を払ってからまた歩きだした。寒さ対策のためフル装備だったのと、体をどちらかにひねらなかったのが幸いしたのだろう。
もう一つ幸運だったのは、転んだ際は車も人も周りになく、僕一人だったこと。大の大人がすっ転んで路面に倒れ込んだ姿を見られたら、恥ずかしすぎる。
直線道路をこちらへ向かって走ってくる車からは、僕のこのアクシデントが視認できていたかもしれない。その車とすれ違う時だけは、少しだけばつが悪かった。
滑りやすい路面はそこだけではなかったが、それ以上足を取られることはなく、無事に送迎場所までたどり着くのことができた。作業所に着いてからも体が痛み出すようなことはなく、何事もなく一日を過ごした。
今朝、凍った路面ですっ転んだことは結局、誰にも話さなかった。
いくら安定しているといっても、義足ユーザーだから転倒はやはり怖い。あの一瞬も、義足がどうにかなってないかをまず気にかけたぐらいだった。
今朝は心配した積雪よりも路面の凍結の方が危なかった。おそらく僕が義足でなかったとしても同じアクシデントは避けられなかったと思う。
今週までは寒さが厳しく、どこで路面が凍っているかは分からない。細心の注意を払って雪道を歩くようにしなければ。